上質な近江牛を通販で入手するコツは?
通販で美味しい和牛をお取り寄せしたい。
と思ったら、近江牛はコスパが良いので特におすすめです。
ただし、通販で近江牛をお取り寄せする場合には注意が必要。
ちゃんと正真正銘の近江牛を入手するためには、信頼できる通販店で購入する必要があります。
こちらでは近江牛について、安心して購入できる通販店の選び方、評判が良くおすすめの通販店についてなど詳しくご紹介していきます。
近江牛とは
松阪牛や近江牛と比較するとちょっと知名度に劣ると言わざるを得ないのが近江牛。
でも、その近江牛のルーツは松阪牛・近江牛と同じ但馬産の黒毛和種です。
つまり、
近江牛は知名度が劣るだけで、肉質には何ら遜色は無いのです。
それどころか、
近江牛はとてもこだわりを持って作られているブランド牛なので、その美味しさから評判も良く、「和牛なら近江牛が一番」という根強いファンがいるほど。
最高の肥育技術と、手間暇かけて育てられた繊細な旨味と脂味が近江牛の特徴。
近江牛は、肉質がきめ細かく、脂が甘くて美味しいと評判です。
霜降り度合いが高く、脂が溶け出す温度である「融点」が低いので、口の中でとろけ、胃もたれしにくいのも近江牛の特徴です。
メディアでも多く取り上げられ「究極の味と香りが楽しめて、まさに味の芸術品」と食レポされたりしています。
名店と呼ばれるレストランでは、メインの牛肉に近江牛を選ぶことも多く、近江牛は料理のプロ御用達の牛肉でもあります。
近江牛の美味しさの理由
近江牛は歴史が長く、豊かな自然環境に恵まれた滋賀県で最も長く飼育されてきた黒毛和種です。
滋賀県全域で飼育されますが、出荷される近江牛は年間わずか6,000頭ほど。
近江商人の血を受け継ぐ生産者が、牛一頭一頭に対してこだわりと技術を持って飼育しています。
滋賀県といえば琵琶湖ですよね。
その琵琶湖畔の豊かな大地で育った近江牛は、きめ細かい滑らかな肉質、しつこさのない甘い脂、芳醇な香りを持ち合わせています。
近江牛はオレイン酸が豊富で脂の溶けだす温度が低く、さっと炙ったレアの状態で岩塩をふるだけで口の中に芳醇な味が広がります。
通販の近江牛が安いワケ
先述の通り、近江牛のルーツは松阪牛・近江牛と同じ但馬産の黒毛和種。
にもかかわらず、
他のブランド和牛と比較すると断然リーズナブルな価格なのが近江牛です。
なぜ美味しいのに安いのか?
その理由は、近江商人発祥の地でありながら、他のブランド和牛に比べてPRが下手・・・という現実。
県民性なのでしょうか?目立つのが苦手なようです。
それに加えて近江牛の生産者は、近江牛の品質に絶対の自信があり、近江牛に関わる人たちは昔も今も
「美味しい肉は宣伝しなくても売れる!」
という自負もあるようです。
でも一般の消費者は、どうしても松阪牛などの有名なブランド牛肉に走りがち。
という訳で、
近江牛のブランド価値がなかなか上がらず、そのおかげで近江牛の価格が安く抑えられているんです。
信頼できる近江牛通販店の見極め方
近江牛の質の高さはよく解りましたが、何しろ通販業者はネット上に五万とあります。
中には質の良くない肉をブランド牛と偽って安く提供する通販店もあるので、注意が必要です。
ここからは、失敗しない近江牛通販のコツをご紹介していきます。
認定書つきの近江牛を選ぶ
近江牛の中でも、特に肉質の高いものについては近江牛の認定書が発行されています。
近江牛の認証要件:
- 近江牛の中でも、枝肉格付がA4、B4等級以上のもの
- 協議会の構成団体の会員が生産したもの
- 滋賀食肉センターまたは東京都立芝浦と畜場でと畜・枝肉格付されたもの
確実に上質な近江牛を通販で購入したい場合は、認定書つきの近江牛を購入しましょう。
認定「近江牛」指定店から購入する
近江牛の認定や安全、品質管理、安全・安心で高品質な近江牛の安定的な供給を推進する近江牛生産・流通推進協議会に認定された指定店があります。
こちらの表示のある近江牛販売指定店から購入するのがおすすめです。
安すぎる近江牛は避ける
近江牛が他のブランド牛と比較するとリーズナブルとはいえ、一定の相場は決まっています。
スーパーで売っている牛肉と変わらないくらい安い近江牛が通販で販売されていたとしたら、その牛肉はちょっと安心できないかもしれません。
近江牛の仕入れ値、生産にかかるコストは当然それなりにかかりますから、相場からかけ離れて安い近江牛に飛びつくのはおすすめできません。
近江牛通販の値段相場は?
では、
近江牛の値段相場はどのぐらいなのでしょうか?
近江牛の価格帯めやす (100gあたり)
通販店A | 通販店B | 通販店C | |
---|---|---|---|
すき焼き肉(ロース) | \3,100 | \3,000 | \2,100 |
サーロイン | \7,300 | \4,600 | \3,900 |
焼肉用 | \4,750 | - | \1,200 |
通販店によって値段のばらつきが大きいのは、近江牛の中でも認定証つきなのか、等級がA5なのかA4なのかなどのランクが異なるためです。
ということで、つまりは値段の目安として100gあたり
すき焼き用ロース肉なら
2,000円
サーロインなら
2,500円
焼肉用なら
1,200円
を下回るような近江牛は手を出さないほうが良さそうです。
おすすめ近江牛通販店ランキング
それでは実際に、以上のことを踏まえて、安心しておすすめできる評判の高い近江牛の通販店をランキングでご紹介します。
いずれの近江牛通販店も満足度が高く、リピーターさんを多く抱えているお店です!
「松商」
近江牛通販店おすすめランキング第1位は松商。
松商は食肉工場直営の専門店。
関西三大ブランド和牛である松阪牛、近江牛、近江牛を中心に、出荷頭数の少ない希少ブランド銘柄牛まで。
色んなブランド和牛を少しずつ食べ比べしたいという方には通販の松商がおすすめ。
牛肉だけでなくブランド豚も各種販売しているので、焼肉やバーベキュー、まとめ買いにもおすすめです!
おすすめ度 | |
---|---|
特徴 | 食肉工場直営の通販店・品揃え◎ |
送料無料 | 10,800円以上 |
■価格帯の目安 (約2人前あたりの値段/近江牛肉)
焼肉 | 10,200円〜13,900円 |
---|---|
ステーキ | 17,250円〜20,334円 |
すき焼き | 6,650円〜8,800円 |
*値段表記は2019年5月現在のデータです。詳細は通販店の公式サイトでご確認ください。
≫ 公式サイトで詳細を確認
和牛肉専門通販「たわら屋」
近江牛通販店おすすめランキング第2位はたわら屋。
たわら屋は厳選した黒毛和牛をはじめ、近江牛、松阪牛、神戸牛のブランド肉を扱う通販店。
「肉を扱うプロ」がしっかりと目利きして、 十分に納得して仕入れた理想の和牛だけを販売するというこだわり。
ローストビーフも定評のある牛肉通販店です。
おすすめ度 | |
---|---|
特徴 | 和牛サーロインにこだわる通販店 |
送料無料 | 16,200円以上 |
■価格帯の目安 (約2人前あたりの値段/近江牛肉)
焼肉 | - |
---|---|
ステーキ | 11,475円〜11,475円 |
すき焼き | - |
*値段表記は2019年5月現在のデータです。詳細は通販店の公式サイトでご確認ください。
≫ 公式サイトで詳細を確認
「ミートマイチク」
近江牛通販店おすすめランキング第3位は、ミートマイチク。
近江牛をはじめとした但馬牛を中心に200種類以上の品ぞろえのある大型通販ショップです。
リーズナブルなお肉から上級品まで、様々な価格帯の品揃えが充実しているのが特徴。
自宅用で予算をあまりかけたくないけど良いお肉が食べたい!という方におすすめの通販店です。
おすすめ度 | |
---|---|
特徴 | 品揃え・コスパ◎ |
送料無料 | 10,800円以上 |
■価格帯の目安 (約2人前あたりの値段/近江牛肉)
焼肉 | 2,925円〜6,250円 |
---|---|
ステーキ | 3,250円〜5,813円 |
すき焼き | 1,530円〜6,840円 |
*値段表記は2019年5月現在のデータです。詳細は通販店の公式サイトでご確認ください。
近江牛の歴史
和牛ブランドの中でも圧倒的に歴史が長いのが「近江牛」です。
近江牛には400年以上の歴史があります。
他のブランド牛と比較しても、
近江牛の歴史が約130年、
あの松阪牛でもおよそ100年ほどなのです。
近江牛の畜産農家が、強い誇りとこだわりを持つ理由が、この歴史の長さにもあるのです。
近江牛はじめ滋賀県を産地とする牛肉は、1687年、彦根藩で味噌漬けにされた養生薬「反本丸(へんぽんがん)」が始まりと言われています。
「反本丸」は、彦根藩で井伊家指導の下、生産された近江牛の前身である牛肉「彦根牛」の加工品でした。
肉禁食の江戸時代にあってこの「反本丸」は、彦根藩主井伊家より江戸の将軍家や諸侯に献上されたものでした。
養生薬として特権階級の中で愛用されていました。
近江牛の歴史は長いけど短い?
PRベタな近江商人の県民性がゆえなのか、近江牛をブランドとして確立した歴史は実は長いとは言えません。
だからこそ私達は安い価格で美味しい近江牛を味わうことができるのですが…。
近江牛のブランド化への動きが始まったのは1950年代。
とはいえ、当時の日本人の年間肉消費量は現在の20分の1ほどでした。
農耕用の役牛が主役だった時代、生産者には肉牛の肥育体制は整っていませんでした。
それまでは近江牛のプロモーションやブランディングは各畜産業者・販売店がそれぞれに取り組んでいました。
徐々に近江牛の本格的なブランディング活動がまとまりを見せ、近江牛の定義が正式にルール化されたのは2005年。
近江牛が商標に登録されたのは2007年のことでした。
近年ではテレビなどメディアなどにも頻繁に取り上げられ、近江牛の知名度や人気もどんどん広まってきています。
近江牛のブランド価値が上がってしまうと、リーズナブルな価格で近江牛が味わえるのも、もしかすると今のうちだけなのかもしれません・・・。